ロレックス・サブマリーナ116610LV、通称「グリーンサブ」を買ってみた!さすがは王者の風格だ

ロレックス サブマリーナ 116610LV、グリーンサブを購入した 
さて、ロレックス サブマリーナ デイトのグリーンベゼル、通称「グリーンサブ(ハルク)」を購入。
Ref.116610LVですが、この「LV」はフランス語で「Lunette Vert」を表し、意味はそのまま「グリーンベゼル」。

ロレックス・サブマリーナは現在ステンレスモデルだと「デイトありのブラックベゼル(116610LN)」「デイトありのグリーンベゼル(116610LV)」「デイト無しのブラックベゼル(114060)」があり、定価はそれぞれ874,800円、928,800円、766,800円。
つまりグリーンベゼルはもっとも高い定価をつけているモデルですが、さらにプレミアにおいても、その「率」「価格」ともに高いモデル。
ロレックスの場合は「プレミアがいかに高くとも、人気モデルを購入して置いた方が良い」とぼくは考えていて、それは下記のエントリーでも実際に計算して示した通り。
今回は投機のために購入したわけではないものの、いずれはやってくる売却時に「高く売れるに越したことはない」と考えての選択ですが、何よりグリーンベゼルは見た目が華やか。

実際にブラックベゼルとグリーンベゼル両方を試着してみると明らかにグリーンベゼルの方が見た目が美しい、と感じたのもグリーンを選んだ理由です。
なお、なぜサブマリーナのグリーンベゼルが高価なのかということですが、これはモデルチェンジ前、先代サブマリーナのグリーンベゼルモデル「16610LV」の価格が高いから。

そして16610LVの価格が高い理由として、16610LVは2003年のサブマリーナ誕生50周年という節目に対する記念モデルであり、ロレックスのコーポレートカラーであるグリーンをベゼルに採用したという「ストーリー性」、そして限定モデルという「希少性」が加わったため。
ただ、限定モデルといいながらもその生産数量は定かではなく、けっこう作られたという説、そして実は限定ではなかったという説もありますが、実際のところは不明です。

しかしながら旧モデルの割には相場がかなり高い(今回購入した後継モデル、116610LVよりも高い)ことを見るに、やはり生産はそれなりに絞られたのだと思われ、今回購入した現行モデルの116610LVは限定ではなくカタログモデルであるにもかかわらず、先代グリーンサブである16610LVの相場、そして限定イメージを引き継いで相場が高くなっている、とも言えます。
なお、これは日産R32スカイラインGT-Rが登場したとき、限定生産でなかったにもかかわらず、それまでのスカイラインGT-Rの生産台数が少なかったこと、とくに2代目KPGC110 GT-Rでは生産時期が非常に短かったことから「R32も限定」という雰囲気が蔓延し、プレミアがつく騒ぎになったのと似ているかもしれません。
サブマリーナ購入時の外箱はこんな感じ。
おなじみ、王冠のエンボスの入った淡い黄緑色の外箱に入っています。

付属品はこんな感じ。
外箱、内箱、保証書、タグ。

ロレックスのケースは強靭な「オイスター(牡蠣のように頑強ということからつけられたネーミング)」ですが、その素材は904Lステンレス。
通常の腕時計は316Lを使用することが多いとされていますが、この904Lの利点は「とにかく硬い」。

よって耐久性も高いということになりますが、そのぶん加工も難しく、この素材を加工できるのはロレックスしかない、とも言われます。

そしてその904Lステンレスをとことん磨き上げた仕上げがこの「鏡面」。
全く歪みがないと言える鏡面であり、ここまでも面を出せるのはロレックス、そしてオーデマピゲだけなんじゃないか、と考えています。

なお、加工技術の高さとして「グランドセイコー」がよく引き合いにだされるものの、実際に見た感じではグランドセイコーの「磨き」はロレックスのレベルではなく、結構歪みがあるな、という印象。
そしてエッジの加工もロレックスならではの鋭さ。

↓ロレックスはケースサイドに映った文字も読み取れる

さらにベルトの精度も特筆もので、これだけ「隙間」が小さいのに滑らかに動くというのはまさに驚愕。
メタルベルトでこれだけの精度を持つのはロレックスをおいて他になく、こういった部分を見るとロレックスが「王者」と表現されるのもよくわかりますね。

よくロレックスは「高いだけ」と言われますが、ぼくとしてはこの精度、この信頼性を考えると「むしろ安い」と感じることも。
上述のようにロレックス特有の素材を、おそらくは世界一の加工技術を用いて仕上げており、そして腕時計としての機能も申し分ない、と考えています。

正確さではクオーツに敵うべくもありませんが、自動巻としてはロレックスより高い信頼性を持つ腕時計は少なく、というのもロレックスはあまり動いていない日でも、よく動いた日でも「日差が同じ」。
かつ、ゼンマイの巻き上げがなくなる最後の一瞬まできっちり動くわけですね。

多くの自動巻腕時計は「よく動いた日はその分進んで、あまり動かないと遅れ、そしてゼンマイの巻き上げが最後になると針の動きが遅くなる」。

しかしロレックスはまったくそういったことがなく、これはまさに驚愕以外の何ものでもない、と感じるところです。

現在、ロレックスのスポーツモデルの相場は「異常」とも呼べるもので、中には理解しがたいプレミアがついているものもありますが、このプレミアは(マフィアの資金源ということもあるものの)ある程度その性能に裏付けされたものであり、その性能にライバルが追いつくことは難しく、よって今後もその価値を維持するだろう、と考えています。

https://www.aimaye.com/
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まさかの回転式ケース採用!ハミルトンが表裏反転式腕時計、ジャズマスター Face 2 Face IIIを999本のみ限定発売

| ボクはこういったギミックが大好きだ |

もし中古で安価な物件が出てきたらぜひ手に入れたい
さて、ハミルトンが「ジャズマスター Face 2 Face」シリーズ第三弾、その名もズバリな”ジャズマスター Face 2 Face III”を発表することに(初代は2013年に発表されている)。

このジャズマスター Face 2 Face III(H32876550)は見てのとおりの回転式ラウンドケースを持ち、44ミリ、厚さ17.25ミリという迫力のサイズを持っています。

なお、限定本数は999本、価格は451,000円に設定されており、現在のところまだ在庫があるようですね。

ジャズマスター Face 2 Face IIIはこんな腕時計
このジャズマスター Face 2 Face III最大の特徴はこの「回転式ケース」。

こういった「リバーシブル」式腕時計につき、ジャガールクルト「レベルソ」などいくつかの例があるものの、この回転式というのは非常に珍しく、ギミックとしての見ごたえもなかなか。

なお、リバーシブルといっても表裏で異なるムーブメントを使用するわけではなく、ムーブメントは表裏で共有となっています(H-41)。

表面は通常のクロノグラフですが・・・。

裏面はタキメーターそしてパルスメーター用スケールを備え、それぞれの計測が可能です。

こちらの面は「フルスケルトン」、そして自動巻きローター(H文字がくり抜かれている)が見えるようになっており、なかなかにスペクタクルである、という印象ですね。

ケースの天面と側面はブラシ仕上げ、ななめの面はポリッシュ仕上げを採用しており、実際に腕に装着した状態だと、「腕の動きに合わせて反射度合いとともに表情が変わる」仕様だと考えて良さそう。

プッシュボタンは(プッシャーの裏にある)ピンがインナーケース側のピンを押すことにより、「表でも裏でも」問題なく動作するように設計されているようですね。

ストラップはカウレザーのパティーヌ仕上げ、ステッチはスモールダイヤルにあわせたブルーです。

ハミルトンは映画とのつながりが深いブランドでもある
そしてこのハミルトンは映画とのつながりが比較的深く、やはり有名なのはSF映画の(ぼく的)金字塔、「インターステラー」に登場したカーキ フィールド、通称”マーフウォッチ”。

こちらは人類生存の鍵となるバイナリコードを針の動きで知らせるという重要な役割が与えられており、もともとは42ミリサイズが販売されていたところ、最近になって38ミリが追加されています(映画公開から数年経つが、それでも新たに追加されるというところを見ると、この腕時計はけっこうな人気があるのだと思われる。参考までにファッションブランドのサカイが2023AWでインターステラーのコラボデザインを発表するなど、映画の方も人気である)。

そしてインターステラー同様にクリストファー・ノーラン監督作品「テネット」とのコラボモデル、「Khaki Navy Below Zero(カーキ ネイビー ビロウ ゼロ)Special Edition」といった製品も。※本作は時間がテーマでもあり、この腕時計は映画と同時進行で企画されている

さらに最新作としては、中国の映画「流転の地球2」とのコラボウォッチも3モデル登場。

こちらの透明ケースバージョン「ジャズマスター レギュレーター オート リミテッドエディション『流転の地球2』」は残念ながら中国のみでの発売ですが・・・。

ラウンドケースバージョン「ジャズマスター シンライン スペシャルエディション 流転の地球2」は全世界にて発売中。

まだ「流転の地球2」は観ていませんが、一作目の「流転の地球」はなかなかに面白い作品であり、ツッコミどころが満載ではあったものの、自己犠牲愛あふれる(中国らしい)いい映画だったと思います。

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