ロジェ・デュブイ エクスカリバー スパイダー ピレリ・オートマティック スケルトン」のレビュー
エクスカリバー キング コレクションは、ロジェ・デュブイコピーのDNAを最も大胆に表現したものであり、時計製造の最前線に立ち続けるというブランドの決意を象徴しています。 アストラルスケルトン」の原理を実現するための完璧な手段であり、現在ではアイコニックな「スパイダースケルトン」のコンセプトと組み合わされることが多く、スケルトン技術をムーブメントだけでなく時計の主要な外装部品に拡張しているのです。 今年、ロジェ・デュブイとピレリタイヤの新しいパートナーシップは、様々なレベルで完璧にマッチし、貴重な体験を生み出すという共通の関心を示しています。
異なる専門分野をリードする2人が力を合わせ、豊富な知識、総合的なスキル、高度な研究、革新への意欲を共有するとき、ExcaliburSpiderPirelliの自動巻きスケルトンウォッチシリーズの誕生が待ち望まれるようになるのです。 新しいエクスカリバー・スパイダー・ピレリは、ブラックにブルー、レッド、イエローをスケルトン加工したディスクリムだけでなく、ブラックDLCコーティングされたチタン製リューズのラバーオーバーレイやブレスレットのステッチにもカラーを採用し、色の効果を強めて鮮やかな表情を演出、それぞれ88本の限定生産となっています。 ハウス・オブ・ウォッチでは、このうちレッドカラーのモデル「RDDBEX0617」をいち早く手に入れました。
DLCコーティングを施したブラックチタンの45mm大型ケース、フルーテッドベゼル、スケルトン加工された3連ラグなど、一目でこの時計のコレクションであることが分かるデザインとなっています。 ストラップには、ラリー「RuntoMonaco」で優勝したピレリタイヤの皮が使用されており、内側にはユニークなトレッドパターンが施されています。
この時計は、赤いラバーでコーティングされたスケルトン文字盤の縁にホワイトの転写分サークルとRoger Dubuisの文字が配され、5分位置のSLN夜光塗料付きチタン製ネジで区切られています。 時分針はゴールドのスケルトンで、SLN夜光塗料の上にブラックDLCコーティングが施されており、容易に読み取ることができます。 時計全体の印象は、まるで茫洋とした宇宙都市を上から見下ろしているようです。
暗いところでも時刻がはっきり読み取れます。
大きなリューズは操作しやすく、時間の調整も簡単です。
ケース側面は一体型のスケルトンデザインによりサンドイッチ状になっており、ケース最内周には赤いラバーコーティング、フレームにはブラックDLCコーティングを施したチタン製のスケルトンフレームを採用しています。
ラバーストラップは、ピレリの勝利を収めたタイヤから作られ、独特のトレッドパターンと赤いエンボスが施され、ブラックDLCコーティングされたチタンのピンバックルが装着されています。
3本爪のラグのうち外側の2本は、時計全体のオープンワークの考え方に沿って、建築物のブラケットのようにケース全体をストラップに支えるオープンワークになっています。
カーボングレーにロジウムメッキされたRD820SQスケルトンマイクロローターを搭載したスケルトンムーブメントは、サーキュラーグレインブリッジを備え、ジュネーブシールの基準に沿った完全な仕上げが施されています。 ロジェ・デュブイは、歯車の繊細さや様々な仕上げ、自動巻き機構とマイクロローターが十分な動力を生み出すという固有の制約の中で完全に実現したスケルトンのオーラなど、技術的にも美的にもその卓越した技術を改めて確認することが出来ました。
http://anatolii.otemo-yan.net/
この時計は、プロフェッショナルな計測器を用いて、フルワインディング時の6方向の精度をテストしています。 参考までに、編集部で一番小柄な男性を選んで、この時計を装着して撮影しましたので、腕に装着したときの様子をご覧ください。